AWSクラウドプラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner)は、AWS認定資格の中でもっとも基礎的なレベルに位置する資格です。
AWSの主要サービス、セキュリティ、クラウドの基本概念、請求・料金モデルなど、AWSを扱う上で必要となる全体的な知識を網羅的に問われます。
出題範囲と形式(CLF-C02対応)
- 試験時間:90分
- 問題数:65問(単一選択・複数選択)
- 合格ライン:700点(1,000点満点中)
- 試験分野:
- クラウドの概念(24%)
- セキュリティとコンプライアンス(25%)
- テクノロジー(33%)
- 請求と料金(18%)
合格に必要なスコアと難易度
AWS認定資格の中ではもっともやさしい部類に入る試験とされており、IT未経験者でも正しい教材と方法で学習すれば1〜2ヶ月で十分に合格が可能です。
合格までの標準的な勉強時間
AWSクラウドプラクティショナーに合格するために、必要な勉強時間の目安を考えてみます。
- IT未経験者:40〜60時間
- IT業界経験者:20〜40時間
- クラウド使用経験者:15〜30時間
学習時間の捻出方法と継続のコツ
通勤時間やすき間時間を活用して、モバイルアプリで問題集を解くと継続しやすくなります。週末に集中学習するパターンも効果的です。
効率よく合格するための3ステップ学習法
まずは問題集を解いて、どのような知識が求められるか全体像を把握しましょう。正答率が低くても問題ありません。自分の弱点分野を見つけることが目的です。
特に理解が浅い分野は、「AWS認定資格試験テキスト(通称:緑本)」や「AWS Cloud Practitioner Essentials」などで補足学習します。図解や例えを使った教材が理解を助けてくれます。
最後は繰り返し問題を解いて、8〜9割の正答率を安定して取れる状態を目指します。模擬試験は本番と同様の65問を通しで解く形式で練習すると、時間配分の感覚も掴めます。
まず取り組むべき定番の問題集【Udemy】
本番レベルの問題形式に慣れる
UdemyのCLF-C02対応模擬問題集は、実際の試験と近い難易度と構成で構成されており、演習として非常に効果的です。
基本編と本番レベル編に分かれているため、段階的に実力を上げられます。
正答率80%以上を目指す繰り返し学習
最初は正答率が40〜50%でも問題ありません。2回目・3回目と繰り返すことで理解が深まり、最終的に8割以上を目指します。
セール期間を活用してコスパよく受講
Udemyでは定期的にセールが行われ、2,000円前後で購入可能になることが多いです。コストパフォーマンスを重視するなら、セール時に購入するのがおすすめです。
知識の土台を作るおすすめ参考書・公式教材
「AWS認定資格試験テキスト(緑本)」の使い方
緑本は試験範囲全体をカバーしており、章末には練習問題も付いています。用語の整理やサービスの概要理解に向いています。
AWS公式の無料教材(Essentials/Cloud Quest)の活用方法
- AWS Cloud Practitioner Essentials:公式が提供する網羅的な講義形式教材。コーヒーショップの例えが分かりやすいと評判です。
- AWS Cloud Quest:ゲーム形式でサービスをハンズオン的に学べるプログラム。理解の定着に役立ちます。
テキストと問題集はどう併用すべきか?
問題演習で見つけた苦手分野を、テキストと公式教材で補うという「問題→補強→再演習」のサイクルがもっとも効果的です。
4週間で合格を目指すスケジュール例
- 1週目:全体像の把握と初回演習
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問題集を一通り解いて、自分の得意・不得意分野を洗い出します。
- 2週目:弱点補強と実務的な理解
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緑本やEssentialsなどでサービスの意味や構成を理解。Cloud Questで手を動かして体験学習も。
- 3週目:問題集の再演習と正答率向上
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2回目・3回目の演習で得点力を養います。暗記ではなく理解を意識することがポイントです。
- 4週目:模擬試験と本番対策
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時間を計って65問通しで解く練習。直前は間違えた問題の復習を中心に行い、万全の状態で試験に臨みましょう。
初心者がつまずきやすいポイントとその対策
略語は正式名称と機能をセットで覚えましょう。ストレージ、計算、セキュリティなどカテゴリでグループ化すると覚えやすくなります。
VPCやサブネットなどは「家と部屋」に例えるなどしてイメージで理解すると効果的です。EssentialsやCloud Questの例えも参考になります。
EC2・Lambda、S3・EBSなど、似た機能の違いに注目して整理しましょう。使用シナリオを学ぶと使い分けが明確になります。
まとめ|問題集×補強学習で最短合格を目指そう
AWSクラウドプラクティショナーは、正しい手順で学習すれば誰でも合格できる資格です。
特にUdemyの問題集は、合格の鍵となる教材です。
- 最初に問題を解いて全体像をつかむ
- 弱点は緑本やEssentialsで補強
- 問題演習を繰り返して正答率を高める
このサイクルを丁寧に回すことで、効率よく合格を目指せます。
資格取得をきっかけに、次のステップであるSAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)への学習にもつなげていきましょう。