ITパスポート試験はCBT方式で実施されるため、受験者もパソコンやスマホを使った学習との相性が非常に良い資格です。
参考書や問題集も有効ですが、忙しい社会人やスキマ時間を活用したい学生にとっては、Web教材の方が効率的な場合も多いでしょう。
本記事では、無料で利用できる教材から有料のオンライン講座まで、ITパスポートの学習に役立つWeb教材を紹介します。
無料で使えるWeb教材
まずはコストをかけずに取り組める無料教材から見ていきましょう。
ITパスポートは国家資格ですが、IPA(情報処理推進機構)が過去問を公開しているため、無料でも十分に学習が可能です。
特に有名なのが 「過去問道場」 です。これは直近の過去問をブラウザやスマホから繰り返し解けるサービスで、実際の試験と同じ形式で問題演習ができます。
空き時間に少しずつ解くことで、自然と出題形式に慣れることができるのが大きなメリットです。
また、スマホアプリも多数提供されています。
アプリ版は正誤判定がすぐ出るだけでなく、復習機能や弱点分析を備えたものもあり、通勤や通学中の10分程度でも効果的に学習できます。
- IPA公式サイトの過去問PDF(無料)
- 過去問道場(Web演習形式)
- スマホアプリ(暗記カード型・一問一答型など)
これらをうまく組み合わせれば、無料でも基礎固めと演習は十分に可能です。
有料Web教材の活用
無料教材だけでは解説が不足している場合や、短期間で合格を目指す場合は有料のWeb教材が有効です。
有料講座の利点は、解説動画や模擬試験、弱点分析機能が充実しており、独学に比べて学習効率が高い点にあります。
特に人気なのがUdemyです。
模試形式で数百問が収録された講座が多く、実際の試験を意識したトレーニングが可能です。
価格もセール時には2,000円前後で購入できるため、コストパフォーマンスは高いといえます。
また、スタディングのようなスマホ完結型の講座も注目されています。
短い動画講義と問題演習がセットになっており、10〜15分単位で学べるため、忙しい社会人に向いています。
その他にも、アガルートや資格スクエアといった資格スクールが提供するWeb講座もあり、講師による丁寧な解説を受けながら体系的に学習できるのが魅力です。
- Udemy:模試形式の講座が豊富、低価格で入手可能
- スタディング:動画+問題演習、スマホ完結で効率的
- 資格スクール系(アガルート、資格スクエアなど):講義解説重視
無料と有料の使い分け
では、無料教材と有料教材はどのように使い分けるべきでしょうか。
基本的には、まず無料教材で過去問を解き、自分の得意不得意を把握することが第一歩です。
その上で、苦手分野を体系的に学びたい、または短期間で合格を狙いたいと感じた場合に、有料教材を追加すると効果的です。
例えば、学生や学習時間を十分に取れる人であれば「過去問道場+無料アプリ」で合格可能です。
一方、仕事が忙しい社会人で短期決戦を狙うなら「Udemyの模試+スタディング」のように有料教材を組み合わせる方が現実的でしょう。
Web教材を使うときの注意点
Web教材は便利ですが、注意点もあります。
スマホ学習は手軽な反面、集中力が途切れやすいため、まとまった時間にはPCや紙の参考書で復習することも大切です。
また、アプリによっては出題範囲が古いまま更新されていないケースもあるため、最新のシラバスに対応しているかを確認することが重要です。
まとめ
ITパスポート試験はCBT方式で実施されるため、Web教材との相性が抜群です。
過去問道場やアプリを活用すれば無料でも十分に合格が狙えますが、効率的に学びたい場合はUdemyやスタディングといった有料教材を組み合わせると効果的です。
学習時間を多く確保できる学生は無料教材中心で、時間のない社会人は有料教材で短期集中、というようにライフスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
次回(第7回)は、「おすすめ書籍編」 として、初学者向けの参考書から直前対策に役立つ問題集までを紹介します。