IT運用の現場でよくある課題として、次の2つがあります。
- 台帳(Excel)と実際のインフラが一致しない
- 増え続けるクラウド・仮想マシンの管理が追い付かない
OpsRampは、この問題に対し Discovery(自動検出) と Onboarding(自動取り込み) によって、インフラ資産をシステム的に整理し、CMDBとして継続的に維持します。
運用監視は「何を監視するか」を把握するところから始まります。
Discovery機能は、OpsRampが提供する価値の中でも特に導入直後から効果が分かりやすく、プリセールスの段階でも訴求ポイントとなります。
1. Discoveryとは何か? — 資産を自動で“見える化”する仕組み
OpsRampのDiscoveryは、大きく3種類に分かれます。
① ネットワーク Discovery(IPレンジスキャン)
Gateway を中心に、指定したIPレンジをスキャンし、以下を自動検出します:
- 物理サーバー
- 仮想ホスト(VMware ESXi)
- ネットワーク機器(L2/L3スイッチ、ルータ、FW)
- ストレージ(NetApp / HPE / Dell EMCなど)
- プリンタなどの周辺機器
- IPMI / iLO / iDRAC
SNMP、SSH、WMI、WinRM、CIM、API など複数プロトコルを組み合わせるため、
Zabbixや一般的な監視ツールよりも検出能力が高いのが特徴です。
② 仮想基盤 Discovery(VMware / Hyper-V)
VMware vCenter を紐付けるだけで、以下が自動的に取り込まれます:
- ESXiホスト
- 仮想マシン一覧
- データストア
- クラスタ情報
- VMのタグ
- VMのリソース状態(CPU/メモリ/ストレージ)
特に便利なのは、VM作成・削除時にOpsRamp側も自動反映 される点です。
クラウド同様、仮想基盤の管理負荷を大幅に削減できます。
③ クラウド Discovery(AWS / Azure / GCP)
OpsRampはSaaS側からクラウドAPIを呼び出し、以下のリソースを取り込みます:
- AWS:EC2 / RDS / EBS / ELB / Lambda / ECS など
- Azure:VM / Storage / AppService / SQL Database など
- GCP:Compute Engine / Cloud SQL / Load Balancer など
クラウドならではの利点として、タグ連動の自動監視 が可能です。
「タグ:Environment=Productionなら監視ルールAを適用」
という運用ができ、クラウドリソースの増減に合わせて自動的に監視構成が整います。
2. Discoveryの“強み” — 台帳管理の自動化と漏れの排除
Discoveryの価値は次の点に集約されます。
① 手作業台帳の限界を突破する
サーバーリストをExcelで管理している企業は多いですが、
それが現実と一致しているケースはほとんどありません。
OpsRampは、「存在する資産」=「監視対象」=「CMDB」を自動で同期するため、台帳のズレを解消します。
② インフラの「孤児化」を防げる
監視漏れは運用事故につながる典型的な要因です。
- 勝手に作られたVM
- いつの間にか放置されたEC2
- 退役サーバーが残ったまま
OpsRampの定期Discoveryは、こうした“孤児リソース”を検出し可視化します。
③ 監視設定の標準化が容易になる
Discovery後に「ポリシー」を紐付けることで、
CPU/メモリ/ディスク/プロセスなどの監視項目が自動設定されます。
プリセールスとして説明する際は、「監視項目を手動で個別に作らなくていい」という点が非常に刺さります。
3. Onboarding:見つけた資産を自動で監視に取り込む
Discoveryで検出されたノードは、自動または手動でOpsRampに取り込みます。
① 自動Onboarding(ポリシーベース)
タグ・属性・IP帯域などを基準に、
- Linux系はポリシーA
- Windows系はポリシーB
- ネットワークはポリシーC
- AWSのProductionタグはポリシーP
というように、監視設定を自動で割り当てます。
クラウドネイティブな考え方に近い仕組みで、
インフラが増減する環境でも管理が追い付くのが最大の利点です。
② 手動Onboarding(個別制御)
もちろん個別に、
- 監視項目を追加
- 閾値をカスタム
- Runbookを紐付け
など細かい調整も可能です。
基盤は自動化、詳細は個別チューニングという柔軟性が評価されています。
4. CMDBとしてのOpsRamp — 継続的な資産管理
OpsRampは Discovery の結果を CMDB(構成管理データベース) として保持します。
- OSバージョン
- IPアドレス
- CPU/メモリ/ディスク容量
- ソフトウェア一覧
- 仮想ホストとの関係
- クラスタ構成
- ネットワーク接続関係
- クラウドタグ
CMDBは一般に運用が難しい領域ですが、OpsRampは「自動更新されるCMDB」として優秀です。
ITIL準拠運用を求められる企業やMSPにおいては、この“自動CMDB”は非常に強いアピールポイントになります。
5. ネットワーク構成図(Topology Mapping)
OpsRampは、Discovery結果からネットワークトポロジーを自動生成します。
- L2/L3トポロジー
- VM → ホスト → クラスタ構造
- サービス依存関係
- アプリケーションとサーバーの紐づけ
監視だけでなく、障害解析のスピードが大幅に向上し、
- どの機器が原因か
- 波及範囲はどこか
- 影響サービスは何か
が瞬時に分かります。
6. プリセールスで刺さる要点
提案時に強く刺さるポイントは次の3点です:
運用品質・SLAsへの貢献が大きい
Excel台帳のトラブル(更新漏れ・整合性崩壊)を解消
統合管理を求める企業に刺さる
OpsRampの価値は監視だけでなく、この“自動資産管理”によって最大化されます。
まとめ:Discovery & OnboardingはOpsRampの心臓部
- どこに何があるかを自動検出
- 監視設定まで自動適用
- CMDBを自動維持
- トポロジー化で依存関係も把握
- クラウド・オンプレ・仮想基盤の混在を統合管理
OpsRampが「現代IT運用に適したプラットフォーム」と言われる理由が、このDiscoveryに凝縮されています。
