インフラ監視（Server / Network / Storage）― OpsRampが現場をどう変えるのか

OpsRampは「ハイブリッドIT環境を統合監視する」ことを最大の強みとしており、サーバー監視、ネットワーク監視、ストレージ監視を単一プラットフォームに統合することができます。

サーバー管理者、ネットワーク担当、ストレージ担当、それぞれがバラバラのツールを使いがちな現場でも、OpsRampなら 1つの画面で全レイヤーを可視化 できます。これはプリセールスの提案ポイントとして非常に強力です。

本記事では、それぞれの監視領域について具体的に解説していきます。

1. サーバー監視（Windows / Linux）の全体像

OpsRampのサーバー監視は、エージェントレス と エージェント方式 の両方に対応します。環境や要求事項に合わせて柔軟に選択できるのが特徴です。

① エージェントレス監視（Gatewayによる監視）

エージェントを入れたくない場合でも、以下の監視が可能：

• Ping
• CPU使用率
• メモリ使用率
• ディスク容量
• ネットワークトラフィック
• プロセス一覧（WMI/SSH）
• Windowsサービス状態
• ファイルシステム状態

特に、企業環境では「エージェント禁止」のポリシーが存在する場合があり、OpsRampのエージェントレス能力は非常に重宝されます。

② エージェント監視（詳細監視）

OpsRamp Agent を導入すると、さらに詳細な監視が可能になります：

• Windowsイベントログ
• Linux Syslog
• 詳細なプロセス監視
• サービスの自動復旧（Runbookと組み合わせ）
• ミドルウェア監視（IIS、Apache、MySQL、MS SQL 等）
• ソフトウェアインベントリ収集
• パッチ適用（オプション）

実務者からすると「Zabbix agent と同等以上」ですが、OpsRampの場合は SaaS側でポリシー管理されるため、更新が圧倒的に楽 です。

③ ベンダー固有のハードウェア情報（HPE / Dell / Lenovo）

OpsRampは iLO / iDRAC / Redfish などに対応しており、サーバーベンダー固有情報を取得できます：

• CPU/メモリ状態
• RAIDコントローラ状態
• Diskドライブのヘルス
• 電源/ファン状態
• 温度センサー値
• ハードウェアアラート

これは、ハードウェア障害の早期検出に非常に効果的です。

うまく伝えると「OpsRampでサーバーの予兆管理ができる」ことになります。

2. ネットワーク監視（Switch / Router / Firewall）

OpsRampは、SNMPベースのネットワーク監視 に強みを持っています。

① 自動ディスカバリ（ネットワーク機器の可視化）

Discoveryによって、以下を自動検出：

• スイッチ
• ルータ
• ファイアウォール
• AP（アクセスポイント）
• ロードバランサ

SNMP OID を自動識別し、機器の種類を特定してくれます。

② 一般的なネットワーク監視項目

• インターフェースUp/Down
• ポート速度・トラフィック
• CRC/エラーパケット
• 温度
• ファン
• 電源ユニット
• メモリ/CPUの負荷

これらはスイッチ/ルータの基本ですが、OpsRampは ポリシー適用で自動設定 できるため、「数十台〜数百台のLAN機器でも短時間で構築可能」というメリットがあります。

③ 特定ベンダー向けのプロファイル

Cisco / Juniper / Fortinet / Palo Alto など、主要ネットワークベンダー向けのテンプレートを多数保有しています。

• Cisco ASA / FTD
• FortiGate
• Palo Alto
• BIG-IP
• Juniper SRX
• Cisco Catalyst / Nexus

これにより少ない設定工数で「正しい監視項目」が自動で割り当てられます。

④ トポロジー自動生成

ネットワーク担当の喜ぶ機能：

• L2/L3トポロジー
• Switch-Portの接続関係
• 仮想基盤の上位接続
• 障害影響範囲の可視化

トポロジーは障害解析に大きく寄与し、

• どの区間が落ちているのか
• 上流/下流のどこに問題があるのか
• サーバーへの影響範囲はどこか

がすぐに分かるようになります。

3. ストレージ監視（NetApp / EMC / HPE / Dell）

OpsRampはストレージ監視にも対応しており、API連携に強みがあります。

① ストレージ監視で取得できる情報

一般的に取得可能な項目：

• コントローラ状態
• ディスク状態（故障・劣化）
• RAIDグループ
• ボリューム容量
• スナップショット容量
• LUN情報
• IOPS / レイテンシ
• ネットワークポート状態

ストレージ障害はサーバー側に影響するため、OpsRampに統合することで 全体の可視性が向上 します。

② 対応ストレージ例

• NetApp ONTAP
• Dell EMC Unity / VNX / Isilon
• HPE 3PAR / Nimble / Primera
• Lenovo DMシリーズ（NetApp OEM）
• IBM Storwize
• Hitachi VSP（対応拡張中）

APIやSNMPの自動判別により、設定は非常に簡単です。

4. プリセールスで刺さる「OpsRampのインフラ監視の強み」

提案資料でもよく使われる訴求ポイントは以下：

まとめ：OpsRampのインフラ監視は“現場を統合する力”を持つ

OpsRampによって、

• サーバー
• 仮想基盤
• ネットワーク
• ストレージ
• クラウド

これらを一体として捉えられるようになります。
運用チームが分断されている現場でも、OpsRampは「共通の情報基盤」として機能し、障害対応や資産管理を一気通貫で改善します。