オフィスや店舗、小規模拠点でネットワーク機器を設置する際、床にラックを置くスペースが確保できない という課題は少なくありません。
限られたバックヤードや廊下の一角にルーターやスイッチをまとめたい場合、キャスター付きのフルラックやデスク下ラックでは大きすぎることもあります。
こうしたニーズに応えるのが、サンワサプライの壁掛けラックシリーズ です。
壁掛けラックの特長
1. 省スペース性
壁に固定できるため、床面を占有せず設置できます。狭いオフィスのバックヤードや店舗のレジ裏など、「床にラックを置く余裕がない」 環境に最適です。
2. ネットワーク機器集約に最適
小型スイッチやUTM、ルーター、NASなどの軽量機器をまとめるのに適しています。特に、各フロアや拠点ごとにネットワークの集約ポイントを設ける場合に便利です。
3. セキュリティ確保
施錠可能な前扉を備えたモデルもあり、機器を物理的に守ることができます。限られたスペースに設置するからこそ、セキュリティ機能が重要です。
4. メンテナンス性
前扉を開けるだけで機器にアクセスできるため、メンテナンスも容易です。モデルによっては前面扉が180度以上開く仕様になっており、狭い場所でも作業がしやすい工夫がされています。
ラインナップ例
6U 壁掛けラック
- 小型のネットワークスイッチやUTMに最適
- 奥行きの浅いモデルもあり、廊下や壁際に設置可能
- 施錠可能な扉付きタイプも選択可
学習塾の各教室に設置し、ネットワークスイッチを収容。
床を占有せずLAN配線を整理できた。
9U 壁掛けラック
- 中規模オフィスや支店のバックヤード向け
- NASやルーターをまとめるのに適したサイズ
- ケーブル整理用のアクセサリーも豊富
小規模クリニックのバックヤードで電子カルテ用NASとルーターを収容。
スタッフが出入りする環境でも施錠によりセキュリティを確保。
12U 壁掛けキャビネット
- ある程度の収容力を持つ最大サイズの壁掛けモデル
- 小規模サーバー+NAS+スイッチといった構成も可能
- 扉・側面パネルを外せる構造で配線作業がしやすい
工場の各棟に設置し、ライン制御用サーバーとネットワーク機器をまとめた。
埃が多い環境のため、前後扉付きで防塵効果を高めた。
他社製との比較
壁掛けラックは他社でも展開されていますが、サンワサプライには以下の強みがあります。
- 小型から中型まで豊富なサイズ(6U・9U・12U)
- 入手性の高さ:通販・量販店ですぐ購入可能
- 低価格帯のモデルが多い:初めての壁掛けラック導入にも選ばれやすい
特に「少数の機器をまとめたいが、床置きラックは不要」という場面では、サンワサプライの製品が非常にマッチします。
活用シーン
- 教育機関
-
各教室や棟に設置し、スイッチや無線LANコントローラーをまとめる。
- 小売店舗
-
レジ裏やバックヤードに設置してPOSシステム用機器を収容。
- 医療機関
-
院内ネットワークの各フロア集約ポイントとして利用。
- 工場
-
ラインごとのネットワーク機器を壁掛けで設置し、床スペースを有効活用。
まとめ
サンワサプライの壁掛けラックシリーズは、
- 床スペースを取らない省スペース設計
- 6U〜12Uまでのサイズ展開
- 施錠扉付きでセキュリティ確保
といった特長を持ち、教育機関や小売、医療、工場といった幅広い現場で活用されています。
「床に置くラックは邪魔」「限られたスペースにネットワーク機器をまとめたい」という課題を解決できる現実的な選択肢です。
次回は、「まとめ回:サンワサプライのラック選びのポイント」 として、これまで紹介したシリーズを整理し、利用シーン別のおすすめを紹介していきます。